まず自分のグラボのグリス関連情報が見つからなくて困っている方、
グリスは英語だと Thermal paste なので、日本語だともう限界だと感じたら自分のグラボ名と Thermal paste replace とかで調べるといいかもしれません。Youtube等。
グリス塗り直しはやると保証対象外になると思うので、注意してください。
儂はPC購入3か月で HDD が死んでから保証のことは考えてませんが(なんでだよ)
グラボ(と、やむをえず発生したCPUクーラーの部分的な)取り外しも含め説明しています。
マザーボード: ASRock X570 Steel Legend
CPUクーラー: Noctua NH-U12A
自分の使ってるPCの構成とか書きたくないが(謎に恥ずかしい)、グラボによって構造が違うから全く同じモノの説明がないと困る。
と感じたので記事を作成。
専門知識はありません。1%でも使える情報になればと書いた記事なので参考程度にしてください。
作業は成功したがグリス塗り直しも今回が初めてです。
ご自身の作業は自己責任で、慎重に、お願いいたします。
目次
グラボ取り外し
グリスの塗り直し
用意するもの
必須 プラスドライバー
あれば 小さい懐中電灯(PCの奥は部屋の電気だけだと意外と見えない)
あれば 静電気防止手袋
あと、エアダスターもあるとついでに掃除できます。
グラボ取り外し
ケーブル類を抜いてPCケースを開ける
まずケースを開けます。
電源スイッチを切り、電源ケーブルとその他のケーブルをすべて抜いたら、PC背面のネジをいくつか外してケースを開ける。
放電のためにしばらく放置するとより安全。
この”しばらく”が何分なのかはわかりませんが…
もし長時間起動した後とかであればグラボが熱くなってるかもしれないので、その場合は放電も兼ねて冷めるまで待ちます。
作業はPCを寝かせた状態でやることになると思います。
PC内の掃除ですが、説明には組み込まないのでエアダスターがあれば適当なタイミングで行ってください。
CPUクーラーのファンを片側だけ外す
外さないとどう考えても無理なので外します。
画像の真ん中の黒い板みたいなのがグラボで、上のベージュのがCPUクーラー。
で、この二つの部品の間の深淵にグラボを外すためのツメがあります。
このツメを押して外さないといけません。
この状況でどうやってツメに触るんだ。
なので自分から見て右側のファンだけ外します。
Noctua のこのクーラーは金属の部品の左右にファンがついており、それぞれ別で取り外せます。
ファン自体は細いワイヤーみたいなもので留めてあるだけなので、これを外せばすぐ外れる。
(以下、おま環的に苦労した話。飛ばしても問題ない)
すぐ外れる、はずなんですが、たぶん儂がこのPCを買ったショップが組み立て時に結束バンド的なもので固定を強化してくれていました。
これを切らないことにはファンが外れない。
なのにバンドの強度が尋常ではない。
泣いた。ペンチが無いと切れなかった。
精密作業用のペンチくらい持っとるよな?という事でしょうか。
持ってない人間未満の存在なのでクソデカい日曜大工ペンチで死にそうになりながら切りました()
でも輸送時にクーラー外れたりしたらそれこそ最悪。
ペンチを持ってない人間未満ですみません。
(おわり)
とにかくワイヤーを外したら、電源ケーブルを抜いてファンを完全にPCから取り外すか、手が入らなくてケーブルが抜けない場合は適当なところに慎重に立てかけておきます(危ないからやめろ)
でも抜けないものはどうしようもできない。無理矢理やって破損させるよりマシかなと…
グラボを外す
まず電源ケーブルを抜いてから、固定用のネジを外しておく。
で、最大の難関。
最後にマザーボードのツメを押してグラボを外します。
ASRock X570 Steel Legend X570 ツメの構造 (グラボを外した状態)
動画では安全のためこのY字の右側を押して操作してますが、グラボが挿し込まれている状態では左側のツメにしか触れなくなるため、そっちを操作する必要があります。
ファンは外して少しスペースは出来ましたが、ツメのすぐ下は基盤なのでもしこれを潰したり欠けさせてしまったら終わる。
(なぜこんな危険な場所にこんな固いツメがついているのか)
とにかく手を使って慎重に押すこと。間違ってもドライバーや硬いものでツメを押さないように。
正しい手順が不明だが自分は
一回ツメを押し込んで完全に倒してから、グラボを外すときもツメを上からおさえて、真上に引き抜きました。
グリスの塗り直し
グラボのクーラー(ファン)を外す
このファンを外して、グラボを二つに分離します。
(PC購入して1年未満なので、やはりファンはほぼ汚れなし。新品か?てくらい汚れてない)
まずこのコードを抜きます。ファンを外す時に切れたら怖すぎるので。
裏面のネジ合計10個を外します。
画像では真ん中4つのネジがまだついてますが、これも外します。
この中の2つには保証チェック用らしきシールが付いてますが、向こう見ずにそのネジも外します。
これしか道は無いんだ()
コードとネジを外したら、ファンとその他の部分を外して二つに分離。
グリスの具合により力が必要だったり、ガコッて急に外れたりするので、落としたり手を滑らせないよう気を付けて行う。
乾いたグリスを拭き取る
これも周囲の基盤を傷つけると終わりらしいので慎重にやる。
儂のグリスの状態ですが、このようにけっこう乾燥して固まってました。
湿り気はゼロではないが、こするとパラパラ崩れる状態。
ティッシュか綿棒で慎重に拭き取ります。
無印良品の細軸綿棒が使いやすかったです。
エタノールとかが無いので綿棒のみである程度きれいにする。
ピカピカにはならないが、丁寧にやれば意外ときれいになります。
あとファン側にもついているのて、そちらの古いグリスも拭いておきます。
新しいグリスを塗る
×の形に塗るといいというのを見たのでそうします。
なんか良さそうな動画あったので貼っておきます。
紛らわしいがこのサムネは×塗りがダメという意味ではないようです。
量が少なすぎてだめだった、とかも面倒なので良さそうな量を塗っておきます。
グリスはPCを買った時に塗布した残りでついてきたもの。
つまり元々塗ってあったのと同じやつ。
アイネックスのダイヤモンドグリス JP-DX1です。
グラボのファンを取り付け、PC内に戻す
(CPUクーラーも再び取り付ける)
グリスを塗ったら、ファン側のボードをグリスが均等に広がるよう水平に押し付けて、元通りネジをとめてコードを挿します。
コードの挿し忘れは要注意。
以降も逆の手順で戻していくだけ。
マザーボードにグラボを挿して、固定用のネジをとめて、電源ケーブルを挿します。
そのあとで外していた CPUクーラーのファンも戻しておきます。
電源ケーブルを抜いていた場合は戻すのを忘れないよう注意。
ファンを止めるワイヤーをどこらへんに戻すんだっけ、となったら
引っ掛けるところに一部広くなっている箇所が(分かりにくいが)あるので、ワイヤーをそこに戻してファンを取り付ければ大丈夫だと思います。
(CPUクーラーはさすがにホコリが付着していたな…)
PCケースを閉じてケーブル類を再接続して完了
これも逆の手順で。
再接続はしますが点検後に初めてつけるときは、余計なUSBケーブル、機器等は外しておいたほうがいいでしょう。
それで起動して問題なかったら改めていつもの環境に戻す。スピーカーをつないだり等。
以上です。
以後、なんとか問題なく動いています。
今回なんで塗り直したかというというのは、グラボから異音がしたから。
原因はグリスの乾燥も関係あるかもだが、部屋が寒すぎたせいかもしれない。
寒くて異音が鳴ることがあると聞いて、試しに負荷をかけて60度くらいまで上げてしばらく熱い状態にしていたら、異音が止まりました。
それでも一定まで暖かくならないといつまでも微妙な異音が鳴ってたんだが、グリスを塗ってから少しマシになり、2日後には GPU が40度くらいでも特に異音がしなくなった。
その日の気温もあるかもしれないが、別に暖かくはなかったので塗り直しが効いたのか?
ともかく少しでも参考になれば。
関係ないが、 記事書くときに RX 6700 XT の商品ページを見たら Assassin’s Creed Valhalla が参考ゲーム名で出ててウッ……ってなりました(タイトル見ただけでダメージを受けるな)
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